ちょっといい話

                          2001.11

先日、息子の中学校で合唱コンクールがありました。
 どのクラスでも生徒が伴奏しなければならないので、ピアノのうまい子が
  いればいいのですが、なかなかそうとは限らない。春まで教えていた1年生が
「伴奏引き受けちゃいました」と、電話してきました。
ウムム、決して熱心な弟子ではなかった彼女(ごめんね)、
   「本当に死ぬ気でさらわなくちゃ無理」と釘をさしたのですが、それから1ヶ月余、
2日に1回はうちのピアノを弾きに来たでしょうか。
でも合唱の伴奏ってけっこう難しい。
リハーサルの時も全く弾けず、他のクラスの子から「ありゃ、何だ?」
と陰口をたたかれ、弾けない伴奏者として有名になり、
それでももくもくと練習し続けました。
 当日、私は自分の息子のクラスの合唱よりもドキドキハラハラ、
彼女は何とか弾ききりました。
そして、なんと、彼女のクラスが金賞に輝いたのです。
    ここからがいいところなんですけど、練習の時も弾けなくて迷惑かけ続けたのに、
「○○ががんばったんだから、行って来なよ」と、クラスのみんなは、
彼女に表彰状を受け取りに行かせたんだそうです。
うんうん、だから君たちのクラスが優勝したんだね、
とおばさんが納得した1日でした。

  

             事後報告        2003.2.13

  ピアノ伴奏の悲喜こもごもについては「おけいこいろいろ」の中でも書きましたが、
私は、「ピアノを習っているから、がんばってみたい!」という意欲を大切に、
でも、やはりちゃんと弾けるよう、苦労も覚悟で臨んでね、と思っています。
宿題の曲よりも伴奏の曲のほうに熱意を持って取り組める子、
余裕で弾けるのに絶対に引き受けない子、いろいろですが、一人で弾くのではなく
「伴奏」として周りを見ながら弾くのも大切な勉強です。
今現在も、何人かの生徒さんが卒業式にまつわる合唱の伴奏を練習しています。
いい経験をできたなあ、と思えるよう、がんばってほしいです。

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