ああ、夏休み

                    2002年8月

 子どものころは、7月に入ると夏休みが待ち遠しくて、文字通り眠れないほど
わくわくしたものですが、最近は「ああ、またきてしまった」
と嘆いたりしてしまいます。
40日間毎日毎日お昼ごはんを考える憂鬱、年と共にかさばるようになった人たちが
一日中家にいるうっとうしさ(ごめんね)。
その上、結局親の指導なしには進まない宿題。
9月になるとほっとするのは私だけ?

先日わりと急に仕事が決まって、土曜日に子ども4人で留守番をさせることになってしまいました。
長男に「末っ子は夕方まで保育園に預かってもらう?」と聞くと、
「いいよ、ぼくが面倒見るから」とのお言葉。おおっ、なんて頼もしい。
(いや、単にママチャリでお迎えに行くのがいやだったのかも。
ほんとはいけないことだけど、たまに頼んでしまうので)
というわけで、朝10時から子どもを残して出かけました。
 仕事も無事終わり、心配していた高速道路が思いのほかすいていたので、7時頃にはなると
思っていた帰りですが、6時には家に着きました。荷物を抱えて家に帰ると、
「きゃあ!」だの「わあ!」だの嬌声があがり、ちらかった家の中を
子どもがあたふた駆け回って片付けていました。
「7時って言ってたのに、早すぎるよ」「7時まで、お父さんとお母さんで
デートしてきなよ」「買い物に行ってきてよ」と追い出され、
しかたなくスーパーに行きました。
6時半過ぎに「もう帰っていい?」と聞くと、「まだみたい」との長男の返事。
行くあてもなく(?)、自宅の玄関の外で待つはめに。インターホンに向かって
「もういいかい?」「まあだだよ!」。そのうち末っ子が出てきて
「ぼく、けっこう役に立ったよ。たくさんお片付けしたもん。」
長男が「お父さん、家に入れるまで、肩をもみましょう。」
(マンションの廊下でマッサージを挙行)
本当に7時になってやっと「どうぞ!!」と案内されました。
いつも留守番をすると、お昼に食べたマクドナルドの包み紙やら、
おもちゃやらマンガやら、散らかりっぱなしの部屋なのに、床の上には何もなく、
掃除機もかけたもよう。ソファのカバーも整えられ、
テーブルの上には箸とコップが並び(もちろん夕食は私が作るんですが)、
「さあどうぞ」と冷蔵庫からビールが。お風呂の用意もできていて、
なによりも子どもたちの得意満面のぴかぴかの笑顔。
長女から手紙を貰いました。

お父さん、お母さんへ
 お仕事おつかれさま!!
  どうですか?おうちの中!
  みんなで協力してやったんだ!
   お仕事これからもがんばってね!!

いつも「片付けなさいって言ってるでしょ!」「何回言われたらやるの?!」と
どなりっぱなしの私ですが、いつの間に、やるときはやらなきゃ、と思えるように
なったのでしょうか?しかも、けんかばかりの兄弟が協力して?
おのろけのようで気が引けますが、君たちけっこういいところもあるじゃん、
と、わが子を見直した一日でした。
 でも君たち、夏休み中のお手伝い、全部使い果たしちゃったよ、なんて言わないでね。
宿題も、自ら進んで片付けてね!!

           事後報告       2003.4.4

彼らのやる気がずーっと続いているわけでは決してありません。
でも、とりあえずやるときはやる、という態度を見せてもらったことで、
親はずいぶんほっとしました。
次回、そのやる気を見せてくれるのは、いつなんでしょう?

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