こどものおけいこのこと・・・A

自分の子どもに習い事を始めさせて、これはちょっと大変だ、と私はあわてました。就学前の子どもに
毎日練習させることは親の責任、親の修業です。毎日の練習では、親は教えすぎてはいけない。
でも放任していては小さい子は練習できません。特に息子が始めた弦楽器という代物は、ピアノのように
ふたを開けて、さあ、どうぞ、というわけにはいきません。調弦したり、弓に松脂を塗ったり、そもそも
今使っている分数楽器(子ども用の小さい楽器)はお借りしているので、出し入れだっておそるおそるです。
さて、練習を始めたら、自分の子どもに対する期待が大きければ大きいほど大変です。生徒さんなら、
どんなにできなくても「一人一人の進み方、理解の仕方がある」とのんびり構えていられるのに、
自分の子どもなら3回言ってできないと切れちゃうわ、とは友人であるピアニストの言葉です。幸い
自分が弾けない楽器の練習なので、息子には「ちょっと聞かせてよ」とか「どうやって弾くか教えてね。」と、
もっぱら気持ちよく弾いていただく感じです。進度を比べる相手がいないのも気が楽です。それでも、
私の都合で練習をサボったり、次のレッスンとの間があいてしまったり...先生に申し訳ないと思うと同時に、
ああ、これじゃ試されているのは私みたい、と重く感じられるときもあります。それなのに息子は、
チェロよりも、ピアノの探り弾きで、ダイレンジャーだの新幹線の歌だのをポロンポロンやるほうが
よっぽど気に入っているようです。ピアノは本当に何も教えていないのですが。
でも、ピアノを習いに来る子のお母さんて、本当にえらいんだなあ、と感心することしきりの今日この頃です。

 

         事後報告        2002.9.30

ファミコン大好き(これはファミリーコンサートじゃなく、もちろんゲームのほう)マンガ大好きの
ごく普通の中学生(ただ今2年)となった長男にとって、練習はやはりものすごく面倒なもの
らしいです。チェロも、絶対専門には進まない!と宣言して、やめる、やめないのすったもんだを
数回繰りひろげ、それでも細々と続けています。部活で6時半に帰ったって、たかだか30分の
練習しかしないのに(その上勉強だってしないのに)、何がたいへんだって、と親は思いますが、
最近はやめるとは言わなくなりました。チェロの名曲もそれなりに弾きたいらしい。弾きたいなら
練習しな、という言葉を何度も何度も飲み込む私です。そうなれば、当然のことながら、
先生にはものすごくご迷惑をかけています。たぶん、これからもご迷惑の連続です。
先生、ごめんなさい。そして、ありがとう。


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